姫は自由に生きている


「リビングで待ってるから入ってこい。なにかあったらすぐに呼べ」

「ん」

「扉閉めとくからな」


パタン、扉を閉めて恋が洋服を脱ぐ音が聞こえたのを確認してリビングに戻る


とりあえず、と文化祭を抜け出してからずっと放置していたスマホを手に取ると

不在着信 175件
メッセージ 999件


「…………」


どうやら黙って居なくなった事で相当あいつらを困らせていたらしい。

琳さんが連絡してると思ったんだが…


ため息を吐いていると、恵から電話が掛かってきた

どうしようかと思ったが、とりあえず出る事にした。

『あ!!右京!!やっと繋がった!!一体どこにいるんだ!!!』

こりゃ相当恵がキレてるな

普段の敬語が外れている


「教えない」

『はぁ!?琳さんから大雑把には連絡来たけどどういうこと?ちゃんと説明してくれるよね?」

「……聞いてるならそういうことだ。じゃあな」

電話の向こう側で怒鳴っている恵を放置して通話を終わらせてそのまま電源を落とした。


悪いが、あいつらにこの状況を説明出来ない。




さて、と。

もうすぐ恋が風呂から上がってくるだろう。

飯でも作るか