「ご、め……ん」
右京をそうさせているのは、紛れもなく私のせい
身体が離れた隙に、同封されていた写真を見た。
それが、間違いだったんだ。
「っ……!!!」
写真に写るのは、真っ黒のベッドに白いワンピースで眠る……幼い私。
そして……私が学校で右京達と一緒に笑っている写真。
"お前は逃げられない"
まるで、そう言われているみたいだ。
いや、"みたい"じゃない。
私は"逃げられない"んだ。
「はぁっ…はぁっ……はぁっ……ぁ、ぁ」
呼吸の仕方を忘れる程の恐怖が駆け巡る。
あぁ…私どうしたんだろう。私らしくないや。
「恋っ!!!!」
右京の焦る声と共に、私は意識を手放した。
ごめんね。右京。