姫は自由に生きている


「恋さんが絵が得意なんて意外でした」

「失礼ね恵」

「あまり想像つかないもんで」

「恋はねー、昔から絵が得意なんだよ!
特に自分でデザイン考えたりとかアーティスト的才能がすごいあるの!」

「剣は絵が苦手だよね」

「俺は座って作業が出来ないから無理なのー!」

「剣らしくて可愛い!!」

あーなんて可愛いの私の弟!

「よし!出来た!」

「「おぉ!!」」

大雑把なデザインが下書き出来たところで剣と恵に見せたら良い反応をくれた。

右京は寝ている。

「委員長ー!出来たから見てみて」

「え、あ、うん!早いね杉咲さん」

「普通じゃない?はいどうぞ」

「………すげえ」

作業をしていた委員長にデザインを見せると、ポツリと嬉しい事を言ってくれた。

「どう?」

「すごく良いと思う!他の奴らにも見せていい?」

「どうぞ」

「みんな見て!杉咲さんちょー絵がうめえ!!」

不良でもなんでもない普通の委員長は、人柄が良いのかクラスで信頼されてるらしい。
このクラスもギャルとか不良多いけど普通の子もいるし仲良いんだと思う。
観察していてそう思った。


「え、杉咲が描いたの?これ」
「すごくね?」
「上手…」
「まじかよ!」

私のデザインを見たクラスの人達は、目を丸くして驚いている。

テキトーに描いただけなのにそんなに褒められるのは嬉しい。

私、これをキッカケにクラスの子と交流出来るんじゃない??

私のハッピー女子高生ライフ、昨日終わったと思ったけどイケそうじゃない??

「杉咲さん!さっそく黒板によろしく!」

「直すとことかない?」

「大丈夫!!むしろすごすぎて手直しの必要なんてないよ!」

「分かった」

委員長は目を輝かせている。
なんとなく、剣と同じニオイがする。ちょっとばかり可愛い。

私の悪口を言っていた同じクラスのギャル達も、意外や意外。だるそうにする所か積極的に手伝ってるし私の絵を褒めてくれた。