姫は自由に生きている


「秘密って言われると気になるんですが…」


「ふふっ。じゃあ自分で調べてみることね。情報参謀さん」


「何故それをっ…!?」


「あら?見てれば分かるわよ?簡単なことじゃない。」


内職の事は公に出してなかったのかしら?


不意を突かれて驚いている恵。


「ちなみに恵が情報参謀。新が親衛隊隊長。剣が特攻隊長ってとこかしら。んで右京が全てを取り締まるリーダーって感じね」


私がここまで言うと、全員が全員して目を見開いて驚いている。


「貴方は一体…何者なんですか?」


「私はどこにでも居るただの女よ?それ以上でもそれ以下でもない。」


あら?警戒させちゃったかしら?


こんなに裏の世界に詳しい女なんて居ないものね。


それに詳しい女が居るとすればそれは…裏の世界に関わって居る女くらい。


右京と琳を除く剣を含んだ3人の疑いの目。


あぁ、ゾクゾクするわ。


最高よ。その目。


「ふふっ」


右京と琳は、私がなんでこんなに詳しいか分かってる。


右京なんて特にね。


「恋、今日は帰るか。」


「そうね。帰りましょ」


琳がタイミングを見計らって立ち上がる。


私も続いてソファから立ち上がる。


「恋」


「なぁに?右京」


「明日もここに来い」


「……いやよ」


右京の誘いを断ると、またもや衝撃を受けたような顔をする3人。