さっきのLHRが2時間目で、みんなと喋っていたら休み時間が終わってしまい次の授業の先生が入ってきちゃったから出るタイミングを失った。
「席つけー…ってなんで居るんだよ…」
入ってきたハゲは嫌そうな顔をし小声でボソッとそんな言葉を言いやがった。
もちろん私は聞き逃さなかった。
右京達は全然気にした素ぶりを見せない。
なんで平然としていられるわけ?
「ねぇハゲ先生」
「なっ!誰がハゲだ!口を慎みたまえ!」
右京達が気にしてなくても、私は気になるよ?
「うるさいなぁ。本当の事言っただけじゃん」
そんな事を言えば顔を真っ赤にして怒るハゲに爆笑しだすクラスメイト達。
「な、なんなんだね!君は一体!いつも授業に出ないくせに!」
「は?なに言ってるわけ?」
そのハゲの言葉に私はちょびっと切れちゃった。…別にそんな声のトーン落としたわけじゃないんだけどなんか震えだしたハゲ。
「私たちに授業出るな。テストで赤点取らなければそれだけで進級させてやる。そんなクソみたいな条件突き出したのはそっちでしょ。授業出ないくせに?ふざけんじゃねぇよ。だったら授業出させろハゲ。言ってる事とやってる事矛盾してんぞクソが」
私が喋り出せば教室はシーンと静まり返った。
それでも私の怒りは収まらない。
死んでくれないかなこのハゲ。やっぱり校長の所行って直談判してくるか。そうするか。