姫は自由に生きている


私も琳の隣に戻って座った。


琳の事をチラリと見ると、ごめんな?みたいな顔で見られた。


思わず眉を下げてしまう。


私が何を思ったのか分かったのか、琳が私の頭を優しく撫でた。


「兄貴恋に触るな!」


「うっせぇな剣。こんくらい別にいーだろーよ」


「俺も恋に触りたい!」


「その言葉だけ聞かれるとただの変態だぞ?お前」


「へ、へへへ変態じゃねぇよ!バカ兄貴!」


なにこの子。すごい可愛いんですけど。


家に持って帰って愛でてあげよ。(危険人物)


「右京、恋さんと面識があるんですか?」


「…………」


「右京恋ちゃんと知り合いなん?」


「…………」


恵と新が不思議に思うのも無理ない。


だって私、海外から帰って来たばかりだし。


あれ?てかその事恵と新知ってるっけ?

あ、知らないか。


まぁ聞かれたら答えればいっか。


なんて自己完結する。


「はぁ……恋さん、右京といつ知り合ったんですか?」


無言を貫く右京に諦めたのか恵は私に質問してきた。


「秘密よ。ヒ・ミ・ツ」


最後にウインクすると、新が鼻血を出した。


あらこの子も中々可愛いじゃない。


股緩いくせに。