姫は自由に生きている


30分くらいで髪の毛セットと着替えるのを終えてリビングに行く。

てか支度してる間もずっとあいつらの騒いでる声聞こえてたからね。

「おまたせ〜」

「恋たんかわゆい〜」

「はいはい」

「なんか塩増してない!?」

「気のせいでしょ」

新はとにかくうるさかった。

「じゃあお母さんいってくるね」

「いってらっしゃい恋ちゃん。みんなも喧嘩は程々によ〜」

それぞれがお母さんに返事をして私たちは倉庫に向かう。

倉庫久しぶりだなぁ。みんな元気にしてるかな?

車に乗ったら乗ったでまた新と剣が騒ぎ出した。

朝から元気すぎない?

二人の馬鹿な会話を聞いて笑いながら過ごしていたらいつの間にか倉庫に着いていた。

そこでやっとずっと寝ていた右京がむくりと起き上がった。

「行くぞ」

ガラガラ

扉を開ければ面子の視線は私に行く。

「恋さん来たああああああ!!」
「お久しぶりっす!」
「元気でした!?」
「目の保養キター!!!」
「おっしゃ元気出たあああああああ」

「久しぶりみんな」

お元気そうでなによりです。…うん。

新といい剣といい面子といいなんでそんなに元気なんだ?

とりあえず幹部室に入って落ち着く。

「はぁ…」

「久々で疲れましたか?」

「んー、まぁね」

「お茶でいいですか?今冷蔵庫お茶しか入ってなくて」

「全然大丈夫。ありがと恵」

「大したことじゃないですよこれくらい」

なんとなく、気のせいかと思っていたけど久々会うとやっぱり居心地良いなって思っちゃうんだよね。