姫は自由に生きている


「よし!マスター酒!」

「私未成年だし」

パーっと飲むぞー!と張り切ってる圭介にすかさずツッコむ恋。

「今日くらいいいだろー?」

「まぁいいけど」

酒が運ばれると

「それじゃあこれからも仲良くしましょうって事でカンパーイ!」

俺たちは何年ぶりかの乾杯をした。

それからは昔の懐かしい話をたくさんして、武勇伝語りまくって。

まるで昔に戻ったみたいで楽しかった。

恋も楽しそうに笑ってくれて良かったと心底思う。


夜、店が開く時間になったので俺たちはマスターに礼を言って帰る事にした。

「じゃあね圭介」

「おぅ!また今度な〜」

「うん!」

家の前に着いても一向に家に入ろうとしない俺を不思議そうに見る恋。

「恋わりぃが圭介ともう一軒行くから先入って寝てろ」

「はいはい。飲みすぎないでね」

大人しく恋が家に入ってくれて安心した。

「んで?なんかあったの?」

普段テキトーでなんも考えてなさそうな圭介だけど、こういう時勘がいいから話が早くて助かる。

「とりあえず車適当に走らせてくれ。」

「わかった」

車に乗り込み適当に夜の街を走らせてもらう。