「うっせぇな黙れ」
「ひっ……」
しばらくキャラの違う私をお楽しみ下さい。
とか言ってみたり。
「な、なにが目的なの…!!」
「ある奴にお前をズタボロにしろって言われて契約したわけ。俺はそれを守っただけに過ぎない。だから俺は特にお前になにかしようとかそんなんじゃない」
「こんな事してただで済むと思ってるのっ…!?」
「別に思ってねぇけど、それで希龍を潰すチャンスが出来るならそれもそれでありだと思ったわけ。」
「希龍はあんた達なんかが潰せるような存在じゃないわ!」
……ごめん。そろそろこのキャラ飽きてきた。てか自分でやってて気持ち悪いこのキャラ。反吐出るわ真面目に。
まぁ安藤健は話す限り私に危害を与えるつもりはないらしいから安心だけど、私をズタボロにしろとか言った馬鹿は誰だ?返り討ちにすんぞ?いつそんな恨み買ったわけよ私。全く記憶にないんだけど。
なんて思ってると、カツカツとヒールの音が響いて聞こえてきた。
えぇ、相手女なの?どうせ希龍絡みの嫉妬した女とかでしょ?めんどくさいわぁ。帰りたい全力で。
はぁ…と心の中でため息を吐く。
「あの女本当に居るんでしょうね!!」
キンキンと高い耳障りな声で登場したのは、どっかで見たことある女だった。
「え、誰…?」
いや、真面目に誰だっけ?
見たことはあるはずなんだけどな〜。なんて思ってたら、安藤健は肩を震わせて笑ってた。
目の前の女は猿みたいに顔を真っ赤にしてウッキーウッキー何か言い出した。
あーうるさいことうるさいこと。
「何度名前言ったら覚えるわけよ!!アヤよアヤ!!貶しやがってっ!!」
「あぁ。馬鹿女か。」
思い出したわ。新の元カノね。
え、私なにか恨まれるような事した?(自覚ない)
「ば、ばばば馬鹿女ってあんたねぇ!!…ほんっと死ねばいい!!」
「死ねって言って死ぬ馬鹿がどこにいんのよ頭可笑しいんじゃない?」
相手が馬鹿女だと分かれば、安藤健にしてたか弱いお姫様キャラはどうでもいい。
だって、こいつの為に私捕まってるとか馬鹿馬鹿しくて仕方ない。
時間の無駄。早く右京達来ないかな〜。

