姫は自由に生きている


右京達が離れると、新が申し訳なさそうな顔をして私の元へ来た。


「恋たん…ごめんね?怪我ない?」

「大丈夫。」


新のせいじゃないよ、とかは言わない。

だって離れるだけ離れてきちんと清算しなかった新も悪いし。


「とりあえず上に行きましょう」


いつの間にか居た恵に言われ、私たちは幹部室に行く。


幹部室には沈黙が流れる。


この空気に耐えられなくなった私は口を開いた。


「新の元カノ…アヤとか言う女。多分鴉と繋がってる。」


「…どういうことだ。何故分かる」


私の発言に、全員がこっちに顔を向けた。


「この前、鴉の総長から私に非通知で電話が来たの。」

「あ"ぁ!?」

キレる右京を宥める恵。


「どこから情報が漏れたのか分からない。でも相手は安藤健と名乗った。」


「…………それで」


「安藤健も、あのバカ女と同じことを言ってたの。"周りには警戒しとけ"、と。」


確証はないけど、つまりはそういうことでしょ?


「恵」

「了解」


右京に呼ばれた恵は部屋を出て行った。
多分情報収集でもしに行ったんだろう。


「新」

「ちゃんとケリつける」

「ならいい」


新もそう言って部屋を出て行った。


「剣」

「恋の護衛、強化するね。家の周りにも見張りを付けとく。」

「ん。」


剣も面子に指示を出しに行くために部屋を出て行った。


……最近右京と2人きりになる確率多くない?

まぁ別にいいんだけどさ。