姫は自由に生きている



あの電話以来、安藤健からは連絡は来ない。


毎日が淡々と過ぎていく。

最早鴉に追われるのも日常となりつつある。

ただ、それ以外の動きを全く見せない、何を考えてるかも掴めないためか右京達のピリピリ具合は上がり、イライラも募ってきている。


最近は学校には行かず、倉庫に直行しみんな情報を集めている。


私は倉庫でスマホ弄ったり、寝たり面子と話したりして過ごしているのだけれども、それも限界が来ている。


だって飽きるでしょ?さすがに1ヶ月近くもこんな生活してりゃぁ。


「ねぇ右京ー」


「ん?」


「コンビニ行きたい」


「ダメだ」


「行きたいー!」


「危ない」


「じゃあもうここ来ないから!」


ふんっだ。暇で飽きたもんは飽きたんだよ!

気分転換させてよ!


「………わかった。今誰も手が離せないからリョウ達連れていけ」


「やったぁ!じゃあいってきまーす!」


私は下でバイクを弄ってたリョウ君達の所に行く。


リョウ君、アズマ君、ゴロー君の3人は幹部候補で、面子の中では一番強いらしい。


勿論右京達からの信頼も厚い。
だから任されたのだろう。


「コンビニ行こ!!」


「えっ!?総長の許可は…?」


「取った!リョウ君達連れて行けって言われたの」


「了解っす!歩いていきましょう恋さん」


「はぁい」


バイクの方が早いけど、歩きで行かなくてはいけないのにはワケがあって。


ワケって言っても、単純に右京が『バイクに恋を乗せていいのは俺だけ』という謎な独占欲から。


なんて面倒くさい総長なんだ、、って思ったのは秘密。