姫は自由に生きている


あれから毎日のように、登下校の時に鴉が尾行してくるようになった。


おかげで毎日追いかけっこだ。
……そんな生暖かいものじゃないけど。


日に日にピリピリした空気が流れてくる希龍。


そんなある日、夜家に帰ってスマホを弄っていると非通知着信が来た。


プルルルルルル


「………もしもし」


なんとなく出てしまった。


ー「こんばんわ希龍のお姫様。俺が誰だか分かるかな?」


「………安藤健」


ー「ぴんぽーん!大正解!さすがお姫様だ」


「………………」


どうやって私の連絡先をゲットしたんだ


私の連絡先を知っているのは少数なはずだ。

どこで流出した?


ー「お姫様聞いてる?今希龍は俺たちを潰そうとしているらしいじゃん」


「そうね」


ー「逆だよ。希龍が鴉を潰すんじゃない。鴉が希龍を潰す。」


「あっそ」


ー「随分冷めてるね〜。嫌いじゃないよそういうの。」


「………」


ー「ただこれだけは教えてあげる。自分の周りに警戒しときな。」


「それってどういう…「じゃあねーん」……」


切れてしまった。


……嫌な予感がする。






何かが、また動きだした。