姫は自由に生きている


「それと向こうのトップの名前が分かりました。」


「………」


「安藤健(タケル)だそうです」


「そうか。そいつの事を徹底的に監視しろ」


「了解」


「副と幹部と構成と全て割り出せ。」


「顔はどうします?」


「それもだ」


「御意」


「決行は」


「今は様子見だ。向こうの出方を見る」


「わかりました。じゃあ俺は情報を集めて来ます」


話をしているのは勿論右京と恵。


剣と新は話を聞いているだけらしい。

まぁこの二人が話しに入って来たら進まない気もするからいいんだと思うけどね。


「俺は面子に報告してくる!」


「じゃあ俺も行こーっと」


「頼んだ」


各自動き出したみんな。

右京は動かない。

私も、やることがない。


幹部室は二人きりだ。


「恋は何もしなくていい。お前は"動くな"。」


「………わかってますよーだ。それに私が"動ける"わけないでしょう?」


「………………」


右京は馬鹿ね。私の為に動く人なんて"もう"居るわけないのに。


思わず自嘲が溢れる。