「たっだいま〜」
恋ちゃんを無事家に送り届けた後俺は倉庫に戻った。
「おかえり新」
「新 恋ちゃんと帰したか!?遅くねぇか!?」
「…………」
本当にこのシスコンは…はぁ
「俺、恋ちゃんに全部話した」
「「え?」」
「………」
俺のカミングアウトに驚く3人。
そりゃそうだ。だって俺の過去はこの3人とトウタさんしか知らない。
この先も誰にも話さないと思っていたから。
「右京」
右京は、顔を向けるだけで口を開かない。
「負けないから。恋ちゃん、絶対貰うから」
「ちっ」
「新本気?」
「恋が孕むだろ!!」
「俺、本気だよ」
この発言に、さらに驚きを隠せない様子の3人。
右京は
「ふっ。上等だ。奪ってみろ」
余裕そうに鼻で笑ってた。
「負けねぇからな!じゃあまた明日〜」
俺はそう宣言して帰路に着いた。
今日、ここ何年で一番気分が良くて心が晴れていた。
そんな俺の変化に気づいて喜んでたこいつらは、本当に最高で本当に大好きだ。