それから俺は昼間は学校に右京達と通い、夜は女とホテル。
そんな生活をするようになった。
それから少し時は経ち高2に進級。
トウタさん達が希龍を引退した。
引退はとても悲しかった。俺の恩人であり憧れの人のトウタさん。
でも同時に、次の世代が誰に決まるのかも気になった。
トウタさんが次の世代に任命したのは
「総長に右京。副に剣。幹部に恵と新。この4人に希龍を任せようと思う。」
俺たちだった。
右京は元より総長になることが決まっていたから驚いてなかった。
剣はまさか自分がなるとは思ってなかったらしく驚いていた。
恵はいつも通り落ち着いていて、俺は
「まじかよ!!」
トウタさんの後を任せてもらえたのがすごく嬉しかった。
「俺がんばります!!!」
「おぅよ」
ポン、と俺の頭に手を置いたトウタさん。
俺、頑張る。
希龍のために今まで以上に頑張ると、この日誓った。
トウタさん達が引退してからと言うものの、いつも大体右京達と一緒に居た為特に変わった事はなかった。
嬉しかった事と言えば
「新さん!バイク弄って下さい!」
俺に憧れたと言って希龍に入ってくる面子が少しずつ増えてきたこと。
こんな俺にも憧れてくれる奴は居るのだと、感動したのはつい最近の事。
何回か抗争はあったものの、希龍は右京を筆頭に安定していき、あっという間に一年が経った。

