姫は自由に生きている


「みんなちゅうもーく!」


恵の突然の大声に一斉にバっと俺たちの方を向いたヤンキー達。


「今日から希龍に入る池田新君。喧嘩は知っての通り強いから大丈夫。なんせ総長直々のスカウトだからね。ちなみに倉庫に住むから仲良くしてやってね。以上!」


「よろしくなー」
「うぃーっす」
「喧嘩してみてぇな」
「またヤロー増えたぞ」


なんて声が聞こえるが、それ所ではない。


「おい、総長直々のスカウトってどういう事だよ」


「あれ、言ってなかった?まぁとりあえず総長の所行こっか」


惚け顔の恵にイラっとしたのは秘密。


本能がこいつを怒らせたらダメだと言っている。


「二階は幹部以上のスペースだから基本面子は入っちゃダメって事になってる。緊急の時はさすがにはいっていいけどね。」


階段を上がり二階に行くと、"幹部室"と書いてある部屋の前で止まった。


コンコンコン


ノックをして恵に続いて部屋に入る。


「お、そいつが新人?」


幹部室はすげぇ広かった。
そしてなんでも揃ってた。


中に居たのは、男が4人。
内一人は右京だった。


「そうですよ」


「よろしくな新人!俺総長のトウタ。期待してっからなー」


幹部方の名前も紹介される。


「あの、質問いいですか?」


「おう!なんでもいいぞー」


「なんで俺をスカウトしたんですか?」


「それはな、お前が喧嘩してる所繁華街で見てよー。こいつは伸び代がある!って俺が直感で思ったから希龍に欲しいなーって思ったから。他には?」


「…ないっす」


「仲良くしよーな新人!」


総長って、こんな軽くていいのか?


なんて思ったが心の中で止めておいた。