姫は自由に生きている


「ごめんね右京が言葉足りなくて。ほら右京飽きないの」


「……………」


「なんなんだよお前ら!」


「まぁとりあえず、君が希龍に入るのは決定事項であり変えられない事実だから安心してね。君の居場所はこれからここであってよるの繁華街でも施設でも学校でも、ましてやあんな家でもないから。」


「いや、全く安心出来ねぇから。なに言ってんだよ」


「じゃあ明日にでも荷物まとめてここに来てね。あ、荷物多いと思うからやっぱ迎えに行くよ。うん。それがいい。ね、右京」


「ん」


右京と言う男とはまともな会話はできないから諦めたけど、恵と言う男とは分かり合えるかも…と思ったがどうやら無理らしい。


こいつ勝手に話進めやがる…


俺まだ展開ついていけてねぇんだけど?


誰か説明しろよ!!!!!


そんな俺の願いは届くことなく虚しく終わり、希龍の面子の男にバイクに乗っけられ(強制)施設に送り届けられた。


次の日の昼、俺はいつも通りのそのそ起きると、部屋に施設長のババァが入って来た。


「ちょっと新君、ほんと私たちにまで迷惑かけるの止めてくれる?」


「なんのことだよ」


ほんと嫌になっちゃうわ、言いたい事だけ言ってババァは出ていった。


なんなんだ一体。


あのババァは、俺が所謂不良になると軽蔑した目で見てくるようになり、施設にいる子供達にも近づくなと指示を下した腐ったババァ。


俺はここを寝床だとしか思ってないからどうでもいい。


『私があなたをお母さんの代わりに愛してあげるわ』


そう、施設に入った日に言われた言葉は未だ叶う事はない。…否、もう一生ない。