姫は自由に生きている


「うそだうそだうそだうそだうそだぁぁぁぁぁぁ!!!!」


どうやらアヤは明日そのイケメンとやらと会うらしい。


俺は久しぶりに繁華街で暴れた。


次の日、学校に行けばヒソヒソと噂される。


きっと昨日繁華街で喧嘩したという噂が回ったんだろう。


「新おはよ!喧嘩、したの?」


「………あぁ」


「もうっ。ダメだよ?喧嘩なんてしちゃ」


「…………」


「あ、今日もミナミと遊ぶから先に帰ってくれる?」


「……………」


ミナミと遊ぶんじゃなくてイケメンと遊ぶんだろ。


平気で嘘を吐くアヤに吐き気がした。


「新?」


「俺サボるから」


心配した様子のアヤを無視して俺は席を立って保健室に行った。


放課後になってから教室に鞄を取りに戻ると、アヤが居た。


「新!」


「……」


「今日様子変だけど大丈夫?なにかあった?」


どの口が言うんだ。


心ではそう悪態吐いた。


でも


「体調悪いだけだから。じゃあな」


「新……」


惚れた弱みからか、アヤにはそう言った。


昨日の話はどういうことかと聞けばいいのに。聞けない。聞いてしまうのが怖いから。


今日も俺は、繁華街に行く。