「はぁ……」
「池田くん本当に大丈夫?」
「……気にするな」
調べなければ良かった……
気がつけば後の祭。
急によそよそしくなった俺を心配しながらも買い物をし続けた吉原。
夕方になって、そろそろ帰る時間。
危ないから家まで送ろうと思ったが、こんな見た目の俺が吉原と歩いてる所を近所に人とかに見られて吉原の評判が悪くなったら…と考えると思いとどまりやめた。
電車に乗って帰っている間、吉原は何故か緊張した様子で落ち着きがなくなってた。
どうしたんだ?
なんて思いながらも最寄に着き、解散しようとした時
「気をつけて帰れよ」
「……あ、あの!」
「あ?」
その緊張具合は、まるで俺に初めて声を掛けた時のようで。
「あの、さ……私ね、実はね、」
「どうしたんだ?」
顔を赤らめ俯く吉原。
「私、池田くんのことが好き!付き合ってください!」
「……っ!?」
俺は初恋を認識してから数時間。
吉原は…いつから俺の事をそう思っていたのかは分からない。
「やっぱ池田くんは私の事好きなんかじゃないよね…ごめんね!忘れて!」
「……………」
衝撃のあまり言葉を失ってしまった俺は、吉原がなにか喋ってるが右から左に流れる。
「じゃ、じゃあね!」
逃げるように帰ろうとする吉原の腕を、思わず掴んだ。
「えっ…?」
「俺、まだ返事してない」
「だ、って…返事聞くの怖い…」
「俺も、お前の事好きだから。」
「え?………えぇぇ!?だ、だって池田くんそんな素振り一度も……」
「うっせぇ。好きっつたら好きなんだよアホ。俺と付き合え」
「も、もちろん!うわぁぁ告白して良かったぁぁぁぁ」
「泣くなよ」
泣き出した吉原の顔を服の袖で拭く。
何事かと駅を歩く人の目が痛い。

