姫は自由に生きている



飯が運ばれて無言で食う。


不思議なことに人間って飯食ってる時静かになるよな。


「お腹いっぱーい」


「ごちそうさま」


吉原は満足したのかお腹をさすっている。


「次さ、買い物したいんだけどいい?」


「あぁ」


女と遊ぶのなんて初めてで、女の行きたい所がわからない俺にとっては、吉原が行きたい所を決めてくれてすごい助かるし楽だ。


付き合う分には全然問題ないからな。


支払いは俺が済ませて、ショッピングセンターに入る。


服屋に入ってあれやこれや楽しそうに服を見ているあいつを、いくらでも見てられると思った。


吉原が服屋に入ってる間、俺は外でケータイ弄って待っていた。


だって、女だらけの所に男一人なんて無理だ。


待っている間、俺はここ最近の不思議な現象について調べてた。


"女にドキドキする意味"について。


「……………………は?」


"異性のドキドキする理由。それはつまり恋☆"


いや、待てよ。待て。落ち着け俺。


恋?俺が?吉原に?は?


・気になる異性の仕草や言動一つ一つにドキッとする
・この人を守りたいと思う
・一緒に居たいと思う
・一緒に居ると落ち着く



3つ以上当てはまるものがあればそれは恋です☆


どうしよう………3つ以上、当てはまってしまった。


自覚してしまえば最後、服を選んでる吉原を見て意識してしまう。


「お待たせ池田くん!次のお店行ってもいい?」


「…………」


俺が吉原に恋……


「池田くん?」


俺が吉原に……

「おーい!池田くーん?」

んなこと

「ありえねぇ!!」


「うわっ。ビックリしたぁ。どうしたの?」


「え、あ、なんでもねぇ。次行くか」


「変な池田くん」


クスクスと俺を見て笑ってる吉原。


俺が恋……恋ってことは、両思いになったら付き合うってことだろ?


いや、吉原は俺を友達だと思ってるから両思いなんて事は100パーありえねぇ。


てことは、世に言う片思いと言うわけで。