姫は自由に生きている





「すごい良かったね!あの映画」


「………あぁ」


「もー。池田くんどうせ聞き流してたでしょ!」


「あれに女は感動するのか?」


「もちろん!あぁいう優しい男の人最高だよ!」


「へぇ」


「興味ないんだからぁ!」


「はいはい。次どっか行きたい所は?」


「あー!聞き流したなぁ!もうっ。お腹空いたからご飯食べよ?」


「おっけ」


ぷんぷん怒ってる吉原をテキトーに流しながらご飯屋を探す。


「私ここがいい!」


結局吉原のリクエストで中学生には優しい値段のファミレスになった。


「私カルボナーラ!」


「俺はチキングリル」


俺の見た目にビビってる店員に注文して、飯が来るのを待った。


「なぁお前ってさ、」


「んー?」


「なんで俺と友達なんかになりたかったわけ?こんな嫌われてる俺と」


「見た目なんて関係ないじゃん。見た目だけでみんな勝手に池田くんの事怖い人だって決めつけて酷いと思うんだ。だって話したらこんなに優しいんだよ?みんなにももっと池田くんの良さ分かってほしいなぁ」


天使のような笑みで、俺を見つめる吉原。


まただ。心臓がドキドキする。


「……さんきゅな」


「ぜーんぜん!当たり前だよ!」


俺は、こいつを守りたいと思った。