「どうだ?俺の彼女可愛いだろ?」
「この女性は…綺麗すぎますね」
「うっひょー。レベル高ぇ!琳さん、俺に譲って下さいよー」
喋っているのは、茶髪メガネの真面目そうな男とアッシュのチャラそうな男。
部屋を見渡すと………居た。
お目当の人物、剣は私を見て目を見開いている。
「けーーんーーー!!」
私は嬉しさのあまり剣に飛びついた。
「れ、ん……?恋なのか!?なぁ!」
「恋だよ?剣。久しぶり。元気してた?」
剣の頬にスリスリする私を見て呆れた表情の琳。
「「は?」」
「兄貴!本当に恋なのか!?」
「あ?どう見ても本物だろそいつ」
「なんで連絡してくれねぇんだよ!」
「何回も連絡したのに電源切ってるバカはどいつだ!」
「うげっ……まじかよ」
「剣!剣!」
「恋、どうしたの?」
「イケメンになったね!さすが私の剣!」
スラリと長い手足にキリッとした大きな目。透き通るような白い肌に薄い唇。
昔より低くなった声。
私を抱き締めるゴツゴツした男の手。
もうサイコウ!!
神様ありがとう!!

