人生始めての告白をされた

『好きだよ。結菜ちゃんが好き。』

「えっ…」

「返事はまだ良いから。」

そう言われ、
少し気まずく帰った

「送ってくれてありがとう」
「うん!じゃあばいばい!」

そう言って蓮君を送ろうとしたら…

秀太が居たんだ。

「秀…太っ」

何故か蓮君といる所を見られたくなくって…私は家に逃げようとした。

でも…

「秀太君.俺結菜ちゃんに告白したから」
蓮君は秀太に声をかけた

私はドアの前に居たから…
秀太の表情はわからなかった

でも

「俺には関係ねぇから。
お似合いなんじゃね?頑張れよ城川」

ズキッ

胸が無性に痛かった。

針が刺さったように…ズキズキ

あ、修学旅行の時と一緒の感じだ…

今日秀太の事忘れなきゃって思ってたけど…
何でもかんでも秀太を思い出しちゃった…

動物園行った時も、
蓮君に告白された時も、

なんで…秀太の事ばっかり

「本当?!秀太君にそう言われると嬉しいな~」

「それは…良かった。」

そう小さな声で言って
秀太は歩き始めた

「じゃあ結菜ちゃんもばいばい!」

そう言って蓮君は去っていった

秀太も家に入ったようで
ドアの音がした。

でも私はいつまで経っても家に入れなかった。

胸が痛いっ。

私はその晩胸が痛くて
秀太の言葉が頭の中で繰り返し…


次の日

「こっちゃん。蓮君に告白された」
「はぁぁ?!!一体どんな事があってそんな事になったの...?」

そうだよね…

「うーんとね。」
私は蓮君とデ、デート?したことを話した。

「それで…黒井君は?」
「お似合いだって…」
「で…人生初の告白にデートしたのにどうしてそんなに元気ないわけ?」
「だよね…私も良く分からないんだけど…」
「まぁ…よく考えるのよ?
私は結菜は選んだ道を応援するから」
「ありがとう」


多分昔の私だったら
喜んで蓮君と付き合っていたのかな

でも今は、
蓮君より先に…
秀太の顔が浮かぶんだ。