イジワルな彼と夢みたいな恋を?

今は同じモデルハウスの仕事に携わってるから会う機会もあるし、声だって聞くこともある。


…けど、これが終わればまた折り合う機会もぐっと減る。
中学の時のように別れて、声だって聞かなくなる……。


(そんなのは当たり前じゃない。あの人にはちゃんとした彼女だっているんだし)


自分は単なる同級生で、子供の頃たった四ヶ月間、同じクラスの学級委員を務めただけの存在。

それ以上の関係でもなかったし、特別な間柄でもなかった。


淡いままで苦く散っていった私の初恋だったってだけだーーー。




「大田さん、このメーカーさんは当たった?」


パソコンを睨んでた主任の声が聞こえ、立ち上がった。

今は仕事をするんだと心に思い直して、足早にデスクへ向かったーーー。