イジワルな彼と夢みたいな恋を?

「それで何て?」


頭の中では昨夜の一ノ瀬圭太との話が浮かんでた。
まさかとは思うけど、たった一晩でモデルハウスのデザインを考えたとかではないだろう。


「新しいモデルルームの製造に着手する予定があるそうです」

「そう。それなら私も話を聞いてるけど」

「それで、資材管理の責任者を大田さんにお願いしたいと言われてました」

「うん…」


あーあ、やっぱりか。


「それから、オレ達にもその仕事を手伝うように…と言ってました」

「ふぅん」

「でも、俺らには何をどう手伝えばいいのかサッパリと不明です」


だろうよね。
今まで何もしてこなかったんだから。


「それで、大田さんが指示くれるの待っとくんれ〜」


鼻詰まりの舛本君の声がした。


「ヨロシクお願いしまぁ〜す!」


アユちゃんがそれに乗っかる。


「ちょっ、ちょっと…」


椅子から立ち上がって三人の方へ振り向く。
これじゃ結局、何もかも私が負担することになるんじゃないの!?


(恨むわよ。一ノ瀬圭太ぁ〜〜!)


「皆で力を合わせてやりましょうよ。知らないことや初めてのことは手伝うし」


私もそうやって仕事を学んできたのよ。


「ええー、面倒くさいれす」

「今やってるだけの仕事だけで手一杯です」

「モデルハウスの仕事の方はぁ、大田さんにお任せ致しますぅ」