「お昼抜かしたからよ」

「なんだ、昼も食べずに仕事したのか?」

「なかなか食べる暇もないくらいに忙しかったの!」

「どれだけだよ」


呆れる男の声は聞こえないフリをした。

隣にいる人の体温を感じながら、自分の体が熱を帯びてくるような気がした。