イジワルな彼と夢みたいな恋を?

(落ち着いて、私。専属のデザイナーがこの部署に来ることはないから)


資材部管理課は、主に住宅の施工工事を担当してる。

販売課から依頼された資材を確認して、納期がいつになるのか、価格は適正なのかを判断する。

時には住宅の販売価格に応じて資材の値段交渉を行ったりもするけど、ゆとりちゃん達にはまだその技術はなくて、ほぼ全て私が抱え込んでしてる。

難しい仕事もやらせたくても今のままじゃ当然ムリな相談で、主任すらも私に仕事を任せてるのが現状だ。


何かと言うと「大田さん頼むね」と言う。
自分は何をしてるのか知らないけど、パソコンの前で睨めっこばっかの日々。


こんなだから私の仕事は重なる一方で終わらない。
デスクから離れることも出来ない私は、やっぱり初日から残業となった。



「お疲れ〜っす!」

「お疲れ様でしたぁ〜」

「お先に帰りまーす」


(待て!そこの給料ドロボー達!)


「大田さん、俺もお先に上がるね」


(あんたはいつだって私よりも先でしょーが!)


「はいはい。お疲れ様でしたっ!」


もういい。
こうなりゃ今日もヤケクソで仕事してやる!


賑やかに話しながら逃げてく四人の背中を目で追いながら、自分だけが都合よくオフィスに使われてる様な気がする。


(こんなの今に始まった訳じゃないか)