「あの時、俺が落ち込んでるのに気がついたのって、大田だけだったよ」
柔らかい笑みを見せられ、嫌でも胸が弾む。
イケメンオーラに圧倒されながら、ドクドク…と鳴る心音に耳を澄ませた。
「何か悩んでるのかと聞かれた時、驚いたけど嬉しかった。俺のこと真っ直ぐ見てくれる奴がいるんだって知って、心強かった」
『サンキューな』
あの時と同じ言葉を繰り返されて胸が締め付けられる。
私はただ、一ノ瀬圭太からの急なイジワルに、いつも備えられるように見てただけだ。
「お礼言われるようなことなんてしてない」
ただ、じっと観察をする様な眼差しを送ってただけ。
お礼を言うとしたら、多分こっちの方だと思う。
知らないうちに楽しませて貰ってた。
反発をしやすいように、仕向けてくれてた。
「お礼というものは素直に受け取るもんだぞ」
笑いかける一ノ瀬圭太が急に真面目な顔に戻った。
気を引き締め直して聞こうとしたら、岡崎さんが現れたんだ。
(一番いいとこで来るんだもん。おかげで話が途中じゃない)
岡崎さんの後頭部に向かってアカンベーとしたくなってくる。
子供じゃないんだから止めるか…と思い直し、神主さんの捧げる祝詞に聞き入った。
お祓いが終わり、各自玉串を捧げれば竣工式は終わり。
忙しい彼は次の仕事があるだろうし、話の続きが知りたくてももう聞くチャンスもないと思う。
柔らかい笑みを見せられ、嫌でも胸が弾む。
イケメンオーラに圧倒されながら、ドクドク…と鳴る心音に耳を澄ませた。
「何か悩んでるのかと聞かれた時、驚いたけど嬉しかった。俺のこと真っ直ぐ見てくれる奴がいるんだって知って、心強かった」
『サンキューな』
あの時と同じ言葉を繰り返されて胸が締め付けられる。
私はただ、一ノ瀬圭太からの急なイジワルに、いつも備えられるように見てただけだ。
「お礼言われるようなことなんてしてない」
ただ、じっと観察をする様な眼差しを送ってただけ。
お礼を言うとしたら、多分こっちの方だと思う。
知らないうちに楽しませて貰ってた。
反発をしやすいように、仕向けてくれてた。
「お礼というものは素直に受け取るもんだぞ」
笑いかける一ノ瀬圭太が急に真面目な顔に戻った。
気を引き締め直して聞こうとしたら、岡崎さんが現れたんだ。
(一番いいとこで来るんだもん。おかげで話が途中じゃない)
岡崎さんの後頭部に向かってアカンベーとしたくなってくる。
子供じゃないんだから止めるか…と思い直し、神主さんの捧げる祝詞に聞き入った。
お祓いが終わり、各自玉串を捧げれば竣工式は終わり。
忙しい彼は次の仕事があるだろうし、話の続きが知りたくてももう聞くチャンスもないと思う。

