魅惑のプリズナー〜私は貴方に囚われた〜




汚いわけではないけど、やはり定期的に掃除をしないとすぐに汚れてしまうのが人の住む家。


この部屋以外の掃除はどうなっているんだろう。


しっかり行き届いているのだろうか。


ゴミがたまって埃が積もって、それをシュウが吸い込んで病気にでもなったら……。



いや、流石に考えすぎだと頭をぶんぶん振って追い出す。


やはり自分はシュウに関して執心している。


ある種で過保護になりすぎて、逆にこれでは彼に呆れられてしまう。


折角、シュウの負担を減らそうと思ってやっていることも、すべて無駄になってしまうのは頂けない。


少し離れなければ、と掃除に集中することにした。



せっせと掃き続けて、さて這いつくばってベッドの下に箒を突っ込んでかき出す。


——と。




「……?」