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「成人した男にやるんだったら、ネクタイなんかが無難なところじゃねえか?
あいつ大学生だろ。就活でも使えるもんなら渡しやすいだろうしな」
シロウさんの助言により、私たちは専門店にやってきた。
高級感があって値段も少し高めの、いかにも大人が立ち寄りそうな店。
少なくとも、目的もなく入るところではないことは確かだ。
柄も色も豊富で、シャツやネクタイピンも数多く揃っている。
「当然あいつもスーツは持ってんだろうし、違和感ないのがいいだろうな。ネクタイも被らないもんがいい。そこは俺より断然お前のが分かんだろ」
もちろん、分かる。
スーツはネイビー。
ネクタイは淡赤、黄、グレーのどれも無地の3種類だ。
そうだ、それなら柄物を取り入れてもいいかもしれない。
一つ一つ見ていく。
物によって微妙に違っているから悩んでしまう。


