「アサヒ…」
こうして声をかけられるのも、随分と久しぶりのような感じだ。
有難かったけれど、未だ勇気の出ない臆病者の私はその申し出を丁重に断る。
「ううん、いい。一人でできるから」
無理やりの笑みを貼り付けながら、アサヒがハンガーを通した服を奪って物干しに服をかける。
もう、顔が見られなかった。
そのまま立ち去ってくれるのかと思ったけれど、気配は真後ろにまだあった。
それも、視線を感じている気がする。
どうしたんだろう、と思いながらも洗濯物は干し終わっていた。
すると、私の仕事が終わるタイミングを見計らったかのような声がかけられた。
「少し、話せる?」
……困った。


