魅惑のプリズナー〜私は貴方に囚われた〜




わからなかった。


考えても考えても、さっぱり分からなかった。


答えは、出なかった。



そういえば、と。


ふと、思った。


ここでお世話になり始めてから、どれくらい経ったんだろう。


それほど日は経過していないはず、と思いつつも洗濯物から手を離して指折りに数えてみる。



「……」



既に2週間もの時が経っていることに気づく。


これは、そろそろ焦り出してもおかしくない頃合い。


と言うより、今まで気にしなかった方がおかしいのだ。


途端に焦りは募り出す。


ああ、どうしよう、どうしようと頭を悩ませていると。



「手伝おうか?」


足元に置かれたカゴから一着、服を手に取って声をかけてきた。


もちろん、誰かは分かっている。