不安で仕方がなかった。
けど、その前に僕は君に突き飛ばされた。
何が起きたのか分からなかったよ。
次に目を向けた時、立ち竦む君を見た。
悲鳴を上げた君は、そのまま気を失って倒れてしまったんだ。
何があったんだろうと思ったよ。
僕は自分の目を疑った。
目の前には、僕が殴った奴が仰向けに倒れていた。
胸部には、奴らの誰が隠し持っていたんだろうかナイフが刺さっていて、流石にまずいと思ったんだ。
だけど、アリサが犯罪を犯すことを僕が黙って見ていられるはずがない。
とりあえず、その場は君を連れて逃げたよ。
もちろん、目につく限りの証拠は消したはずなんだけど流石に甘かったね。
誰が犯人か気付かれるのも時間の問題だったよ。
ひとまず家で休ませると、案外早く君は目を覚ましてくれた。


