魅惑のプリズナー〜私は貴方に囚われた〜




そう、この事はアリサにも秘密なんだ。


これは、僕だけの秘密。


アリサに話すほどのことではなかったからね。


少なくとも、僕はそう思っていたんだ。



アリサに近付かないよう、守ろうと思ってしたことなんだ。


言い訳みたいだけど本当のことだよ。


あれは……そう、言ってしまえばゴミ掃除かな。


ひどいと思う?いいんだよ、本当のことだ。


僕もそう思うから。



普段と同じように掃除をしていた。


そう、近くの森の中。


相手もある程度の不良で、喧嘩をふっかけてきたのは向こうなんだ。


僕の態度が気に入らなかったんだろうね。


あとは、前に掃除した奴の仇討ちみたいなものだったのかもしれない。


2、3人で来たのもあるけど、見覚えのある顔でもあったから。