魅惑のプリズナー〜私は貴方に囚われた〜




的を射ていたのだろう、一瞬顔を強張らせた刑事さん。


おやおや、図星ですか。


こんな小娘に気取られるなど、甘いですね。


そう言ってやりたいのを抑え込むと、横から親が口を挟んできた。



「こ、こら…!アリサ、失礼だろう!」


「いえいえ、いいんですよ。事実ですからねえ」


時には庇ったりそちらの味方に立ったり、忙しいですね貴方がたも。


心の中で笑ってみせた。


そしてまた気持ちの悪い笑みを浮かべる刑事さんには、好印象は持てない。


一体何を考えているのか。



じっと観察するように見やると、視線に気付いた刑事さんは目を交わしてくる。


「なんでしょう」


「……いえ、本当にどうして私の話などアテにするのかと思ったんです」


他にもやることはあるだろうに。