外から見るとわからないけど、壁に丸い穴があけられていた。おかげで日光が入って暗くならない。


少し息が切れてきた頃、魔方陣が描かれた踊り場で止まる。


「ここからワープできます。その次は舟に乗って移動します」


舟か……乗るの久しぶりだな。どんなところだろう?水には困らなさそうなところだけど……。


仄矢がオレガノさんと南天さんに、空操禁書のことと今回の目的を話す。


「最初に言っておきます。魔力源を絶ちに来たとは気付かれないようにしてください。……敵は強力です。」


その後、仄矢が呪文を唱えると魔方陣が光った。
魔力源を絶ちに来たとは気づかれるな、という言葉が、頭から離れなかった。