「起きてー!青ー!」


ベッドを叩き、青を起こす。


「何ですか……こんな早くに……」


「空操禁書を止めにいくよ!」


「……は!?」


よし、起きたね。
私は青のクローゼットを開ける。


「いやいや!急に何を言い出すんですか!大体、また家出ですか!?」


「今回は最初からいるから大丈夫!」


「根拠は……もういいや。言っても聞かないでしょう。まさか、今日がこんな……」


何事もなく始まるはずだった日は、早朝に、世界を変える報せとともに来る。