尖った水晶が地面から頭を出している。
真ん中に、透明で大きい箱があった。これ、ただの箱じゃない。配線がむき出しになっている。


「これが魔力源ですね」


仄矢は何かを確信したように言う。


「場所は確認できました。戻って情報収集しましょう」


「折角来たのに戻るの?」


「はい。空操禁書の協力者を捕まえないと、壊せませんから……」


仄矢が魔力源を写真に収めた後、林から出た。