そう告げた龍。


その瞬間確かに奈々の口元は弧を描いた


嵌められた。


呆然とした。


それから、始まった暴力の嵐。


最初、新にお腹を殴られた。


次に満、陸。


最後は、龍だった。


龍の蹴りで私は階段から真っ逆さまに落ちた。


だから流石の私も意識を飛ばした。


次に起きた時は、病院のベットの上。


伶が心配そうに私の手を握ってた。


伶「よ、かった…」


心底安心したような伶。


起き上がろうと力を込めるが体のあちらこちらが痛む。


痛む体が私が、どうか夢であって欲しいと願う光景が現実だよと告げる。


伶「何があった」


頭を過るのはあの光景…。