初めて、奏達と歌ってから、私達『LL』はもっと有名になった。

そして、今日は、4人で大会に出る日。

春「これで優勝したら、世界的に有名になれるんだよね…!」

そう。今日、この大会に出て、優勝すれば、私達『LL』の名が世界にひびく。

凜「…行こう!」

大会の会場に入ろうとした時、悲鳴に近い声が、私達の足を止めた。

?「まって…!!」

そこには、女の人…いや、元LLメンバー『加藤 由美』がいた。

奏「由美…お前、何で…。」

由「奏…。戻ってきたの。」

奏「は?」

由「私、気づいたの…。奏がLLが私には必要だって…!」

奏、秋「…。」

由「お願い!私をもう一度、LLのそばにいさせて!」

由美さんが、泣きながら叫んだ。

奏は、どうするの?

奏「…ごめん。由美。俺は、凜達と一緒に、LLを世界No.1にする。」

奏…。よかった。

ホッとしたのもつかの間。

由美さんは、私を睨んで

由「うばわないで!私の大切な居場所を、うばわないでよ!」

そう言い、ポケットからナイフを取り出した。

由「私には、奏達しかいないのっ!」

泣き叫び、私にナイフの刃をむけ、走ってきた。

そのとき…

どんっ!

私は誰かにおされ、頭を打った。

記憶が途切れる前、聞こえてきたのは…

秋「奏…っ!」

だった。