小学校に入学すると、


明らかに自分がおかしい事に気付いたんだ。


この頃になると恐ろしいという余計な感情が芽生え始めて。


授業中先生の肩にしがみつく頭のない子供や、ベンチに座っている下半身が千切れたおじいさん…など様々なモノを見てきた。


決まって見えてしまう前には波長、というらしいが寒気やゾワっと下を悪寒を感じるんだ。



それで見なければ良い話だけど
どうしても反射的にみちゃう。


ソレを見るたび、


「いやぁ!」


と、
特に最初の頃なんかは叫んでしまい、
先生や生徒の視線を集めてしまう。


こんな事を繰り返していた私は、


当然誰も近づいて来なくなり

いつしかヒソヒソと噂されるようになったんだ。


だから私も中学に上がり、少しは対処出来るようになった。


あんな風に侮蔑の目で見られるのは嫌だし。


それでも、幽霊(私が勝手にそう呼んでる)は神出鬼没に現れる。


とても悪寒や寒気がするだけでは見ないようにする事なんか出来ないんだ。


幽霊の中には話すことができるのも
いるみたいで。


思わず声を漏らしてしまうのは当然の事で…。


中学でもあっという間に孤立。


私自身も心がボロボロで人と距離を置き始めた。


いつしか傷つきたくないから、
自分で暗くて、人に嫌われるような
仮面をかぶるようになった。


そうすれば、もう希望はないと。
諦めがつくから。


自分の本当の性格を、隠した。