「は?」
橘はキョトンとして私を見つめる。
「だから、あの時。私が教室から出て行った前。」
教室を出て行ったのではなく
飛び出した、とは言いたくなくて。
「あーあの時か。」
思い出したらしく、
あー、とかあれかー、とかブツブツ言っている彼。
「いいから答えろっての!」
「はっ。わり。」
また笑われた……。
ていうか、またキャラがっ!
「んー、ちょっとな。」
いやいや、ちょっとな。
じゃなくてですね。
「そう。教える気がないなら諦める。」
ただ気になっただけだし、
そんなしつこく聞くのもあれだしね。
「まだ、言えねー。確信持ってから言うわ。」
?確信?
何のことだろ。
「あーそれにしても暇だぁ。」
んーっと伸びを繰り返す橘。
まぁ、授業が終わるまでまだ30分
以上ありますからね。
「暇なのは私も一緒。」
あ。
橘が来て吹っ飛んだ眠気が
また私を襲う。
ちょっと、ちょっとだけ………。
眠気に耐えきれず、壁に移動し
よっかかる。
正面では橘がまだ伸びをしてる。
少しだけ、眠ろうかな……。
私は彼が気付かないよう
そっと目を閉じた。
「……魔宮?」
彼が振り返った時には、
私も意識を手放していたーーー。
橘はキョトンとして私を見つめる。
「だから、あの時。私が教室から出て行った前。」
教室を出て行ったのではなく
飛び出した、とは言いたくなくて。
「あーあの時か。」
思い出したらしく、
あー、とかあれかー、とかブツブツ言っている彼。
「いいから答えろっての!」
「はっ。わり。」
また笑われた……。
ていうか、またキャラがっ!
「んー、ちょっとな。」
いやいや、ちょっとな。
じゃなくてですね。
「そう。教える気がないなら諦める。」
ただ気になっただけだし、
そんなしつこく聞くのもあれだしね。
「まだ、言えねー。確信持ってから言うわ。」
?確信?
何のことだろ。
「あーそれにしても暇だぁ。」
んーっと伸びを繰り返す橘。
まぁ、授業が終わるまでまだ30分
以上ありますからね。
「暇なのは私も一緒。」
あ。
橘が来て吹っ飛んだ眠気が
また私を襲う。
ちょっと、ちょっとだけ………。
眠気に耐えきれず、壁に移動し
よっかかる。
正面では橘がまだ伸びをしてる。
少しだけ、眠ろうかな……。
私は彼が気付かないよう
そっと目を閉じた。
「……魔宮?」
彼が振り返った時には、
私も意識を手放していたーーー。

