一ノ瀬は振り返って、顔を伏せた。

「俺は榊さんにそんな笑顔を見る資格はない…。」

「なんのこと?」

なんでもないと言って、前を向いた。

保健室で手当てをして、教室に入ると間麻衣が近づいてきた。

「ごめん…。」

私はニコッと笑った。

それから嫌がらせはなくなった。

でも、一ノ瀬のあの言葉が気になる…。