チャイムが鳴り、席に戻った。

机の上には今さっきの紙が置いてある。

授業も始まるし、とりあえず机の隅によせた。

授業が終わるとすぐに

「ねぇ、メールしよ?」

「…。」

「ねぇって!」

「あんたうざい。」

そう言って、机の隅の紙を一ノ瀬に突き返した。

「えっ…。」

突然言われたことに、かなり焦っている。

「そっか…。」

それを最後に今日一日話しかけてこなかった。