クリスタルハート

はあ…。
じゃあ、いいや。謝ってもらったし。

「いいよ…」
「何で左手の甲にこんな傷をつけた。」


えっ…。


嵐は冷たく亮を睨んでいる。

彼の怒りが伝わってくる。


「嵐、私もういいから。」

「よくない。」


それから沈黙が続いた。
口火を切ったのは亮だった。


「俺、美優に酷いことしかしてねーな…。」


とても悲しそうな顔をして。