それでも歯車は回っていく2 〜王国滅亡編・上〜

二人は貴族会トップなこともあって、ある程度までは把握していたらしい。


ただ、私がペースが上がったという話を聞いたのはこれが初めて。



「よう精の行く先々で森が枯れていたのに対し、それとは違う条件でも枯らされている。」



「違う条件って!?」



真っ先に食いついたのは兄様。



「まあそう慌てんなって、授業の時とあんま変わってねぇな。」



嬉しそうに言うソラ先生は、咳払いをして続けた。



「過去、水神祭が行われたことのある森。国史学でやっただろ?」



水神祭。それは昔、水神様を崇めるために行われた祭で、水精に選ばれた一人が、水精の選んだ森で、祈りを捧げるらしい。



場合によっては建国祭など他の行事とも被って、国中が大騒ぎになるとかならないとかっていう話を聞いた。



「一番最後はファライア様以前、最後に水神をその身に宿したとされるスフィア様の娘であり、その時の希代の顔とも言われた、ファラ・リン・クラフィネイト様。

過去の幻術系異能力者の中でも彼女を超える人物は片手ほどしかいないとまで言われている。たしか、450年くらい前か。

それ以前は、100年に3、4回行われてたらしい。」