それでも歯車は回っていく2 〜王国滅亡編・上〜

「何はともあれ、礼を言うぞ。」



王座に座っているトウロー様、私のお父様。


その顔は、国王というより、一人の父としてという方が正しいかもしれない。



「俺からも、ありがとうございます。ソラさん、ライアンさん。」



普段よりテンションの低いカイラ兄様。なんとか明るく振舞ってるって感じだった。



「ったく、お前がしょげてると調子狂うってーの。前みたいに先生でいいから、あんまり他人行儀にすんな。」



本来なら、次期国王の頭をワシャワシャするなんて不敬罪にされる可能性だってある。けど、今この空間には、そんなものは微塵もなかった。



「ははっ、それも……そうかもしれませんね。」



さっきよりは明るくなった兄様。



「カイラがマシになったところで、本題に入ろうか。」



ライアン先輩が手元の紙の束をヒラヒラやりながらそう言うと、空気が重くなった。



「三か国会議でも話があったように、森が枯れている。けどまあ、ここ数日でペースが一気に上がった。ヴィーナス領も例外じゃない。

大小考えなければ4箇所だ。」