それでも歯車は回っていく2 〜王国滅亡編・上〜

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回想終了



王接間に集まった私たち5人。



「頑張れよ、フィル・アス・ライナ・クラフィネイト第一王女(仮)様。」



ヴィーナス王国では、王女か王妃にはライナの名が加わる。逆に、今のお姉様はファレリア・レイ・クラフィネイトということ。



「だな。 一通り煩そうな貴族(ところ)は粗方なんとかしておいた。」



あー重かった。だな。と言いながら二人は、正装のために着ていたコートを手に持った。



「ありがとうございます。先生、ライオンさん。」



それが、いきなりの昨日の無茶振りへの柔軟な対応と、今日の会議を無事終わらせてくれた二人に対する感謝。



「まあ、それも俺らの仕事だしな。なぁライオンさん？」



「へっ？あー、まあお前にとったら、可愛い教え子たちのためだろうけどな……って、俺ライオンじゃなくて、ライアンだ！！」



さっきまでの貴族会副会長のオーラは何処へやら。