───空中で大爆発を起こした。
「ファレリア様!!」
喉が枯れるくらいの大声で叫んでも、返ってくるのは、パチパチと虚しく燃えるカスが弾ける音だけ。
どれくらいの時間が経ったんだろうか。弾ける音もしなくなった頃、ブランさんが言った。
「とりあえず、各国へ戻るとしよう。今回のことは
悪魔が襲ってきて、ファレリアさんを連れ去った。爆発も、救うために健闘したということにします。
この国で起きたことは私が全て揉み消しておくので、皆さんも他言無用でお願いします。」
言葉の半分は入ってこない。コネスト様の声も聞こえない。そりゃあそうか。引き寄せた張本人は、もうこの場にいないのだから。
「わかったわ。ただ、何かあったらすぐに連絡を頂戴。行くわよ、タリー。」
「あわわ…は、はい!!」
タリバンさんだけがペコリとお辞儀をして、よう精の二人は扉から出て行った。
出て行ったのを確認して、カイラ兄様が言った。
「城を、こんなに破壊してすみません。」
すると二人はクスッと笑って、ブランさんは頭に手を乗せた。
「ファレリア様!!」
喉が枯れるくらいの大声で叫んでも、返ってくるのは、パチパチと虚しく燃えるカスが弾ける音だけ。
どれくらいの時間が経ったんだろうか。弾ける音もしなくなった頃、ブランさんが言った。
「とりあえず、各国へ戻るとしよう。今回のことは
悪魔が襲ってきて、ファレリアさんを連れ去った。爆発も、救うために健闘したということにします。
この国で起きたことは私が全て揉み消しておくので、皆さんも他言無用でお願いします。」
言葉の半分は入ってこない。コネスト様の声も聞こえない。そりゃあそうか。引き寄せた張本人は、もうこの場にいないのだから。
「わかったわ。ただ、何かあったらすぐに連絡を頂戴。行くわよ、タリー。」
「あわわ…は、はい!!」
タリバンさんだけがペコリとお辞儀をして、よう精の二人は扉から出て行った。
出て行ったのを確認して、カイラ兄様が言った。
「城を、こんなに破壊してすみません。」
すると二人はクスッと笑って、ブランさんは頭に手を乗せた。

