それでも歯車は回っていく2 〜王国滅亡編・上〜

「これこそ、神具48種が一つ、チャクラム。その名を

満月の輪(フルムーン)」



ーあの武器は…己が生産した……。じゃが提案者は…奴じゃ。ー



何を…そんな目を伏せるような言い方をして……



「なんで…なんでそんな自分勝手な願いのために、ヴィルと手を組んだの!?

だって悪い精霊なんでしょ!?

私に憧れたファレリア様は、いいことと悪いことの区別なんて無意識のうちにできた人だっ「あなたに分かるわけがない!

どんな思いで私が王女をやってきたのか!!

どれほど…劣等感にかられていたか……。」



右手をグッと握りしめて、すっと力を抜いた。



「私は、お母様の願い通り自分が信じる道を生きる。例えそれが、私の命を失うことになっても。」



優しく笑ったその顔は、間違えようのないファレリア様で、直後、スッと意識を手放した。フォーゼス改めシラクスは、そんなお姉様を横抱きにして言った。



「君たちとは近いうちに会うことになる。その時は私も全力で相手をしてあげよう。

私はシラクス・ルーターとして。彼女は

シュラ・ヴィル・ロン・ルーターとして。」